Spielwarenmesse 2007

Nuernberg / Germany

[はじめに]
TEE50周年という大きな節目を迎えた今年の玩具メッセは、鉄道模型各社TEEモデルがまさに百花撩乱のさまであった。中でもメルクリン/TRIXは、最も多くのTEEモデルを新製品として発表したメーカーであろう。
ドイツのTEE客車はもとより、スイス、フランス、ベルギーとまさに我が眼を疑う程の魅力的な新製品の数々は数年前では考えられないラインナップである。しかもTEEだけではなくEp.III/IVの魅力的な機関車/客車/貨車群は、ユーザーにとっては目移りするモデルばかりである。そんなモデル群を今回紹介できることは、この上ない幸せであると同時に、自分自身も欲しいモデルと買うのを諦めるモデルの決断を迫られる2007年の新製品群である。

(Text / Photo: Akira)

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鉄道模型の展示館が昨年の7Aから4Aになった。とは言え、新しさでは変りなく、場所もCCN-OST入口を入ってすぐ左側に位置する。メルクリンブースは相変わらず鉄道模型メーカーとしては最大の面積となっているが、ブースそのものは昨年同様のレイアウトである。
ブースは中央に1本の通路を設け、その左右にハイライトとなるモデルの展示、受付カウンターでは、誰でも新製品パンフレット等を受け取れる。但しこのメッセは、あく迄一般向けではなくメーカーとバイヤーの商談の場であるので、カウンター奥には一般の立入りは禁止である。

メルクリンのブースは展示してある新製品モデルは、誰でも見れる様に配置されており、上の画像は新製品のハイライトであるTEE列車モデルを一堂に集めた展示レイアウトと説明板である。説明にある1つ1つが総べて新製品モデルである。それだけでも大変なボリュームを感じる。

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そのTEEが集合しているハイライトのレイアウトから説明したい。まずはBR112/DB+TEE Rheinpfeil客車である。これはメルクリンからは機関車+客車4輛のセット(26540)と増結客車が単品2種(43855/43865)の客車6種、TRIXからは機関車も客車も全て単品で客車は5種がリリースされる。全て1971年当時の仕様とのこと。
112形はメルクリン/TRIXとも同番号であるが、どうやらROCOの同形機が同番号のようで番号の変更があるという噂を聞いている。それに伴い、全面銀色の帯もボディ同色になるとか。客車はメルクリン/TRIXは違う車体番号になるらしい。特筆すべきはメルクリンモデルは区分室車(Avuemh)、開放室車(Apuemh)共切妻屋根なのに対し、TRIXモデルは最も初期の丸屋根で製品化される予定である。

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TEE列車ではないが、F-Zug "Rheingold"のBR E10.12機関車と62系列客車である。それまでの単色塗装であったF-Zugにブルー/ベージュのツートンカラーの新形客車はさぞモダンで明るく見えたに違いない。その1962年当時の仕様がこのモデル群である。メルクリン/TRIX双方から機関車と4種の客車が各々単品でリリースされる予定である。これも客車は番号違いとのことなので6輛編成も可能であろう。1962年仕様であるので客車は区分室車/開放室車共に丸屋根の仕様である。機関車も全面窓下に手摺のない初期の仕様でありTEEカラーの112形とちゃんと作り分けているところが素晴らしく、最近のメルクリンは実車により忠実になっている。

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TEE "Rheinpfeil"の隣にいる機関車は、ベルギー国鉄(SNCB)のSerie 18である。実車同様SNCFのCC40100形と同時リリースとなる。この機関車は、TEE "Etoile du Nord"向けPBA客車牽引のために用意された。PBA客車は、その頭文字からもわかるようにParis-Bruessel-Amsterdamを結ぶ列車である。昨年のメッセ終了直後にフランスかベルギーの鉄道模型誌のウエブサイトでリークされた経緯がある。そのため、一部では噂はあったもののメルクリン/TRIXからこの列車が公式発表された時は、それでも驚きを隠せなかった。何故ならPBA客車はフルスケールで最長294mmにもなる。しかもR=360通過可能と言うのである。フルスケールは、フランス/ベルギー双方のたっての願いであったようである。ドイツでは、フルスケールよりもしっかりR=360通過することが大切なファクターである。どちらにウエイトを置くかはその国で事情は違う。さて、PBA客車であるが、R=360は曲がれるものの、同曲線上では架線柱や信号に内輪差や外輪差でぶつかってしまうようである。購入される方は注意が必要である。メルクリンとTRIXではセットは車体番号は同じ。単品ではメルクリンが区分室車、TRIXでは開放室車がリリースされるため、もちろん車体番号も異なる。
SNCF/SNCB両機関車はメルクリン得意の全金属製である。他社からも同形機は出ているが、耐久性や重量感などはメルクリン/TRIXにアドバンテージがあるであろう。

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TRIXからの新製品のRAm/SBBとDE/NSである。70年代にメルクリンから同形式モデルがリリースされていたが、これは新設計のフルスケール。メルクリンとTRIXは最近迄同じ製品が双方の規格でリリースされていたのだが、今年はメルクリンだけの製品やTRIXだけの製品も出て来た。このモデルはTRIXのみのリリースだけである。
TRIXのファンは、素材の質やR=360通過よりも樹脂製であってもフルスケールにこだわる。そのあたりの差がようやく製品に反映されてきているようである。とは言えこのモデルも少しの改造でめ規格に合うようになっていることを期待している。このモデルはまだどの曲線が最小通過可能であるか未定であるらしいが、R=400ぐらいは通過可能であろう。
印刷の違いだけとは言え、RAmとDEの両形式が同時リリースされるとは、少し前のメルクリンでは考えられなかったことである。今年の新製品には相当のマーケティングをしたに違いない。

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2007年新製品のハイライト中のハイライト。TEE "Gotthard" RAe/SBBである。TEE50周年であると同時にGotthardbahn125周年記念の製品でもある。
1961年の仕様のため、5両編成となっている。少しばかりショーティであるが、画像を見てわかるように違和感はなく、ハンドマスターモデルながら4電源のパンタグラフも凛々しい実に期待の持てるモデルである。もちろん全金属製。


メルクリンブースの一角にある巨大レイアウト。昨年と同じものであるが、ここで最新のモデルをマイクやカメラを駆使してデモンストレーションを行う。いつものことであるが、デモが始まると黒山の人だかりとなる。いつの日かこのレイアウトのデモンストレーションが日本でも行われることが夢であるのだが...。


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