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Maerklin/TRIX LueP 282mm
UIC-X Wagen Ep.IIIb
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Text: Akira |
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D234 Dortmund-Muenchen um 1964
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[はじめに]
2006年メルクリンとトリックスからいよいよ新スケールによる客車シリーズが発表され、2008年4月現在では、この全長282mmの新しいモデルシリーズもバリエーションが豊富になりつつあります。この客車群の実車は全長26.4mの国際規格であるUIC-Xと呼ばれ、欧州各国での運用が可能な車体構造を持つ車輌です。メルクリンでも27cmの樹脂製客車のプロトタイプをこのUIC-X客車とするなどドイツでは最もポピュラーな客車のシリーズです。そして今回、再びこのUIC-X客車をよりフルスケールに近い寸法(1/93)で発表、世に送り始めた処です。今回は、メルクリン/トリックス共に同時代、同形式のモデルを一部を除いて番号違いでリリースされているのでブランド別ではなく形式別に纏めてみましょう。
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[モデルと実車]
このUIC-X客車群は、メルクリン/トリックス共実車製造当初のEp.IIIb仕様で1等区分室車のA4uem-61、2等区分室車のB4uem-63、1/2等区分室合造車のAB4uemg-63、ビュフェ/2等区分室合造車のBRbu4uem-61、そして、荷物/2等区分室合造車のBD4uem-61の5形式です。27cm時代の1等と2等、そして荷物車、郵便車の4形式からは随分な進歩であると評価出来ましょう。一方多くの27cm単品モデルのUIC-X客車がサボや号車番号を別添えのデカールで好きな列車に仕立てられる様になっていたのに対し、282mm客車は全て印刷されています。
実車は、1961年から製造され始め、当初は1等車がKobaltblau(コバルトブルー)、2等車や2等車付きの車輌は全てChromoxidgruen(クロムオキシドグリーン)に塗装されましたが、後にポップカラーと呼ばれた試験塗装を経て、一部最高速度200Km/h可能な工事を受けた車輌も出る中、タルキスカラー、そして新種別InterRegioへの改造もあり、夜行列車であるDB Autozug / DB Nachtzug仕様や現在でも多くはないがICEカラーでIC/EC運用に就いて現役で生き延びています。
なお、モデルは、全て最初単品でリリースされ、後に列車セットやスタートセットでリリースされています。なお、今回は初期の単品でリリースされたメルクリン/TRIXブランドの各モデルと2008年の新製品であるスタートセット(29010)同梱のモデルが、同じ列車(D-Zug Dortmund - Muenchen)として異なる号車番号で設定されていることにより、メルクリン/TRIX単品モデルとメルクリンスタートセットのUIC-X客車について合わせて記してます。
各モデルの詳細は以下のとおり。
| 製品番号 |
形式 |
車体番号 |
Wagen-Nr. |
REV標記 |
備考 |
| 43910 |
A4uem-61 |
12 029 Esn |
#10 |
22.12.64 |
1等区分室客車 |
| T23400 |
A4uem-61 |
12 056 Esn |
#22 |
11.1.65 |
1等区分室客車 |
| 29010a |
A4uem-61 |
12 058 Esn |
#21 |
13.1.65 |
1等区分室客車 |
| 43920 |
B4uem-63 |
19 433 Esn |
#12 |
10.8.64 |
2等区分室客車 |
| T23401 |
B4uem-63 |
19 453 Esn |
#11 |
2.9.64 |
2等区分室客車 |
| 29010b |
B4uem-63 |
19 501 Esn |
#14 |
13.10.64 |
2等区分室客車 |
| 29010c |
B4uem-63 |
19 504 Esn |
#16 |
16.10.64 |
2等区分室客車 |
| 43930 |
AB4uemg-63 |
15 195 Esn |
#13 |
20.3.64 |
1/2等合造区分室客車 |
| T23402 |
AB4uemg-63 |
15 193 Esn |
#21 |
18.3.64 |
1/2等合造区分室客車 |
| 43940 |
BRbu4uem-61 |
10 740 Esn |
#17 |
7.10.64 |
2等区分室/ビュフェ合造客車 |
| T23403 |
BRbu4uem-61 |
10 740 Esn |
#17 |
7.10.64 |
2等区分室/ビュフェ合造客車 |
| 43950 |
BD4uem-61 |
95 161 Esn |
#19 |
2.4.64 |
2等区分室/荷物合造客車 |
| T23404 |
BD4uem-61 |
95 161 Esn |
#19 |
2.4.64 |
2等区分室/荷物合造客車 |
REV標記や車体番号を見るとEp.IIIbのF-Zug(1等車のみ)やD-Zugで使用されていました。今回特にメルクリン/TRIXモデルは共通の行先表示板(サボ)と号車番号が印刷されており、ルール地方のDortmundからFrankfurt、Stuttgart、バイエルンの中心Muenchenへと結ぶ「D234」列車がモチーフとなっているようです。これは、ちょうど当時DBの花形列車であったF-Zug"Rheinpfeil"と同じ経路を走る列車であり、D-ZugとしてもDBの中では主要な列車の一つではなかったかと推測できます。(「#21」号車が異なる形式でダブっているのは?です)
牽引機関車は、Bw StuttgartのE10 238(3039)、E41 208(39410)、 Bw Muenchenの
(39120)、E41 024(3034)、またBw HammのV200 018(37803)がこれら客車に合います。
スタートセット(29010)のBR01 1060(Bw Osnabrueck)は、必ずしも担当していたかどうか?ですが、もしかしたらDortmund - MuensterやDortmund - Koelnで牽引していたかも知れません。他にも蒸気機関車を始め、無煙化や電化の波が激しかった時代背景からも様々な機関車が似合うでしょう。
以下、各モデルの詳細を記します。
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[43910/T23400/29010a]
A4uem-61、1等個室客車です。Ep.IIIb時代の特徴である形式表記は、車体左側洗面所窓と個室窓の間にあります。全長が282mmになったため、個室窓の数は27cmモデルの8枚から実車と同じ10枚になりました。しかし、印象として窓そのものの縦横比は若干縦寸法が長い印象。屋根は実車同様に銀色に塗装され、車体横方向には、実車同様の細い帯状のリムがあります。車体のKobaltblau(RAL 5013)上には屋根との境にクリーム色の1等車を表す帯が引かれています。車体と台枠は別ですが、27cmモデルとは違い台枠自体は車体の内側に納まっています。台車はMinden-Deutz型で1つには車軸発電機が付いているなど凝った作りです。尾灯は赤色の樹脂パーツが別付けになっており、将来的な尾灯照明キットのリリースが期待されます。
インテリアは、個室部分の幅と通路部分の幅の比率が合っていないため、窓から透けて見える通路側の部分が妙に奥行きがあってちょっと残念です。このあたり、模型の世界でも「らしさ」感じさせる部分であり、興醒めしてしまう設計には少し不満を持ちます。また、最近の新しい客車には個室と通路の仕切りに透明樹脂板を使わなくなっていますが、これも残念な部分。是非復活させて欲しいと思います。
トリックスモデルは、車輪を除いてメルクリンと全く同じと言って良く、強いてあげるならば床下部分にTRIXのシールが貼ってあることぐらいでしょう。外箱も車体長が変わったため、新しく紙製のケースとなり、トリックスブランドのカラー以外はメルクリンと同じものを使っています。
実車は、メルクリンの12 029が1963年12月にベルリンのDWM(Deutsche Waggon- und Maschienenfabrik GmbH)によって製造され、後にInterRegioのAim261.2に改造されています。
トリックスの12 056は、1964年8月にベルリンのO&K(Orenstein & Koppel AG)によって製造、1992年7月には一度廃車扱いを受けていますが、前車同様後にAim261.1に改造されています。
メルクリンのスタートセット(29010)同梱の12 058は 1964年O&K社にてメーカー番号3113002-3として製造され、1994年にはAim 261.2(InterRegio仕様)へと形式改造を受け現在に至っています。
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[43920/T23401/29010b/29010c]
B4uem-63、2等個室客車です。実車同様個室窓が12枚となり、26.4m車体の長さを実感出来るモデルとなった。車体色はChromoxidgruen(RAL 6020)で屋根は銀色。屋根には縦にリムが入っています。車体と台枠は別ですが、27cmモデルとは違い台枠自体は車体の内側に納まっています。台車はMinden-Deutz型で1つには車軸発電機が付いているなど凝った作りです。尾灯は赤色の樹脂パーツが別付けになっており、将来的な尾灯照明キットのリリースが期待されます。
インテリアは、個室部分の幅と通路部分の幅の比率が合っていないため、窓から透けて見える通路側の部分が妙に奥行きがあってちょっと残念です。このあたり、模型の世界でも「らしさ」感じさせる部分であり、興醒めしてしまう設計には少し不満を持ちます。また、最近の新しい客車には個室と通路の仕切りに透明樹脂板を使わなくなっていますが、これも残念な部分。是非復活させて欲しいと思います。
トリックスモデルは、車輪を除いてメルクリンと全く同じと言って良く、強いてあげるならば床下部分にTRIXのシールが貼ってあることぐらいでしょう。外箱も車体長が変わったため、新しく紙製のケースとなり、トリックスブランドのカラー以外はメルクリンと同じものを使っています。
実車は、メルクリンの19 433が1964年1月にベルリンのDWM(Deutsche Waggon- und Maschienenfabrik GmbH)によって製造され、1993年10月29日に廃車扱いされています。
トリックスの19 453は、1963年11月に同じくDWMによって製造、1993年12月31日に廃車扱いを受けています。
メルクリンの19 501は1964年にDWM社にて製造、現在に至っています。(IR [Bim] 化改造を受けたかは不明)
同セットもう1両の19 504は、1964年にDWM社にて製造、1995年1月31日に廃車されています。
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メルクリン/トリックス共全モデル同じ行先表示板(サボ)と車軸発電機付きMinden-Deutz台車
車体表記の印刷はよりシャープになって好印象
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[43930/T23402]
AB4uemg-63、1/2等合造個室客車です。メルクリン/トリックスでは初めてのUIC-X合造客車で、これで随分と編成のバリエーションが増え運転の楽しみも増すことは間違いないでしょう。Ep.IIIb時代の特徴である形式表記は、車体左側洗面所窓と個室窓の間にあります。このモデルは、初めての形式にあたるので編成バリエーションの幅が拡がることが期待出来ます。印象としては、窓そのものの縦横比は若干縦寸法が長い印象。屋根は実車同様に銀色に塗装され、車体横方向には、実車同様の細い帯状のリムがあります。車体のChromoxidgruen(RAL 6020)上には1等車部分だけ屋根との境にクリーム色の1等車を表す帯が引かれています。車体と台枠は別ですが、27cmモデルとは違い台枠自体は車体の内側に納まっています。台車はMinden-Deutz型で1つには車軸発電機が付いているなど凝った作りです。尾灯は赤色の樹脂パーツが別付けになっており、将来的な尾灯照明キットのリリースが期待されます。
インテリアは、個室部分の幅と通路部分の幅の比率が合っていないため、窓から透けて見える通路側の部分が妙に奥行きがあってちょっと残念です。このあたり、模型の世界でも「らしさ」感じさせる部分であり、興醒めしてしまう設計には少し不満を持ちます。また、最近の新しい客車には個室と通路の仕切りに透明樹脂板を使わなくなっていますが、これも残念な部分。是非復活させて欲しいと思います。
トリックスモデルは、車輪を除いてメルクリンと全く同じと言って良く、強いてあげるならば床下部分にTRIXのシールが貼ってあることぐらいでしょう。外箱も車体長が変わったため、新しく紙製のケースとなり、トリックスブランドのカラー以外はメルクリンと同じものを使っています。
実車は、Crede、DWM、LHB、MAN、Wegmann、Wagon Unionの6社により合計302両製造されました。メルクリンモデルの15 195、トリックスの15 193共に、1964年6月にKasselにあるCredeによって製造されました。両車とも1993年12月31日に奇しくも同日に廃車扱いを受けています。
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UIC-X客車の連結...クローズカプラーならではのスキマのない実感的な車間距離
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[43940/T23403]
BRbu4uem-61、2等区分室/ビュフェ合造客車です。このモデルは、UIC-X客車シリーズの一員であったにも関わらず、何故か今迄27cmでリリースされませんでした。その意味では、1/2等合造客車や2等荷物室合造客車などと共に待望のモデルであると言えましょう。また、このモデルは構造上半室がビュフェなので、広々とした食堂部分とカウンターのある開放的な空間があり、私の懸念している個室仕切りについては、ちょっと良く見えるか?と思っています。
他のモデルではメルクリンとTRIXは車体番号が別なのに、このモデルで同じ印刷となっているのは、同じD234列車では1両のみの供食車であるためだと推測できます。今回の282mmUIC-X客車モデル群は実に頼もしいラインナップの登場と言えます。
モデルに目をやると、ビュフェ部分の窓配置や厨房部分の窓下部分の目隠しが上手に表現されていて、供食車らしい雰囲気が出ています。もちろん、窓下の"DSG-BUEFFET"文字やビュフェ側ドア横の赤いDSGマークは良いアクセントとなっています。
この実車は、製造当初の姿でCromoxidgruen一色のいでたちでしたが、後にビュフェ部分がPurpurrotの食堂車色となり、緑/赤という補色の派手な組み合わせでKakaduと呼ばれる塗装になりました。
このBRbu4uem-61、実はBRbu4uem-62という兄弟車輌のような関係のもう1種類があるのですが、外観は全く同じで、ビュフェ室内のレイアウトが違うだけのようです。2形式で53両製造されました。第2次量産車輌であることは手元の資料から読み取れますが、それ以上のことは残念ながらわかりません。
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手前がメルクリン、奥がTRIXの2等/ビュフェ合造客車(BRbu4uem 61)モデル。同じ車体番号でリリース。
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[43950/T23404]
BD4uem-61、2等区分室/荷物合造客車です。このモデルは、UIC-X客車シリーズの一員であったにも関わらず、何故か今迄27cmでリリースされませんでした。その意味では、1/2等合造客車や2等/ビュフェ合造客車などと共に待望のモデルであると言えましょう。このモデルも2等/ビュフェ合造客車同様、D234列車に1両のみの組成されるため、メルクリン/TRIX共に同じ番号で印刷されていると推測できます。
モデルは、車輌全体の1/3が荷物室になっているのが特徴で、荷物室には、4枚折戸が設備されています。最近では自転車置き場として利用されるケースも少なくないですが、当時は利用者の大きな荷物を置くスペースであったと考えられます。
実車は、O&K、DWM、Wegmann、Waggon Unionの4社で合計163両製造されました。両モデル共95 161Esnで、1966年9月にOrenstein & Koppel社(O&K)によって製造されました。既に廃車されたようですが、期日は不明です。
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荷物室側の妻部分の貫通路には、実車に基づきシャッターを再現。(客室側は引戸)
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ドアや窓の寸法も荷物室側では自然なイメージで好印象。
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奥がTRIX、手前がメルクリンモデル。印刷が同じなので区別がつかない。
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[組成]
D234列車としての編成表は残念ながら手元にはないが、当時の一般的なDBの列車組成に照らし合わて考えてみると以下の様な組成が考えられる。(#はWagen-Nr.)
- 4両編成
#19 - #17 - #13 - #12
#19 - #16 - #14 - #21
- 5両編成
#19 - #17 - #16 - #13 - #12
#19 - #17 - #16 - #14 - #21
- 6両編成
#19 - #17 - #16 - #14 -#13 - #12
#19 - #17 - #16 - #14 - #13 -#21
- 7両編成
#19 - #17 - #16 - #14 - #13 - #12 - #11
#19 - #17 - #16 - #14 - #13 - #12 - #21
- 8両編成
#19 - #17 - #16 - #14 - #13 - #12 - #11 - #10
#19 - #17 - #16 - #14 - #13 - #12 - #11 - #21
- 9両編成
#19 - #17 - #16 - #14 - #13 - #12 - #11 - #10 - #21
- 10両編成
#19 - #17 - #16 - #14 - #13 - #12 - #11 - #10 - #21 - #22
[感想]
メルクリンが、満を持してリリースした新スケールの282mmのUIC-X客車ですが、これの実車はドイツの60年代から90年代迄まさに最もポピュラーであり、ドイツの代表的客車と言えるでしょう。60年代では、F-ZugやD-Zug、70年代からは、一度はTEE客車に優等列車の座を奪われたものの、IC/ECの2等車連結により、200Km/h対応改造を受け再び優等列車の責務を担うことになりました。そして80年代には、一部客車は更に大幅なリニューアルを受け新しい種別のInterRegioに運用されることになりました。そして今なお、一部の客車はIC/ECで活躍しています。
ここまで長く、それも第一線で活躍できた理由はその両数の多さもありますが、それだけに基本的な設計が優れていたことに他ならないでしょう。静粛性において定評のあるMinden-Deutz形台車も一役買っていることもあります。
このモデルが発表された当初、なぜUIC-Xであり、以前24cmでリリースされたGruppe 54 のモデルと同じプロトタイプにしなかったのか疑問に思いました。何故ならUIC-X客車は既にA4uemとB4uemが27cmでリリースされていていたからです。Ep.III時代ではどちらかと言えばその前の片開き扉/1000mm窓の客車の方がポピュラーでD-Zugにも運用が多かったはずです。しかし、今回は、以前リリースされなかった1/2等合造車や半室ビュフェ車、半室荷物車など多くのバリエーションを持ったモデル群で、様々な編成をより多く作れるメリットがあるので納得です。
車体のディテール、特に表記類の印刷を見ると、今迄より更に鮮明なプリントが確認出来ました。眼で見分けられない文字についてもルーペで見ると、ブレやにじみのない印刷を確認でき、印刷技術の向上を目の当たりにしました。
同時にメルクリンからA4uem-61 3両とWR4uee-39 食堂車1両をセットにしたF-Zug "Hans Sachs"やトリックスからFS仕様のUIC-X客車など既にバリエーションも出始め、またスタートセットでも同形式3両が同じ列車の増結車輌を想定してリリースされたのには驚きました。今後、これらモデルがベースになってできるバリエーションは、膨大な種類になることが予想され、それを我々ユーザーは心待ちに出来るのは、嬉しい限りです。
逆に問題点は、しつこいようですが窓の縦横バランスと室内装備の個室と側廊下の幅のバランスでしょう。これが解決出来れば文句なしと思います。しかし、印象を左右する部分だけに残念と言わざるを得ません。
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Schuerzenwagen食堂車(WR4ue-39)と混成する282mm UIC-X 客車
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[最後に]
メルクリン/トリックスから実車の全長26.4mの客車が新しいスケールで出たということは、大きな意味を持っていると言えます。過去メルクリンが24cmの鉄板客車から樹脂製270mmの客車に変わった時、次々に新しい客車がリリースされました。それは2007年にはUIC-Xだけでなく、TEE客車、そして2008年にはSilberlingeの近郊形客車でリリースされる予定です。
更に現在は、同じ26.4m全長のIC/EC向け客車などが264mmでも数多くリリースされています。これらモデルが全て新しい282mmに変るのか興味は尽きません。
実車全長が27.5mの食堂車やバー車については、2008年にリリースされるTEE仕様のバー車(ARDuemh105)で同じスケールにするのか、それともスケール無視で282mmにするのか、これも楽しみです。(ちなみに同じスケールにすると半径360mmのR1は曲がれないようです)
また、今後このUIC-Xシリーズについても、塗装バリエーションだけではなく、簡易寝台車(Bcm243)なども新たにリリースされれば更に充実した多様な編成を我々ユーザーは楽しめることを期待できます。その際は、同時期に製造されたUIC-U形寝台車である、WLABmh174/175もリリースされれば言うことなしですが、これは贅沢な希望になるのかも知れませんね。
[注意]
このレポートは、エンドユーザー個人の立場で記述されたものですので、製造者、輸入商社、販売者などには一切の関係はありません。また、記述内容の保障もないことをご了承ください。
[参考文献]
"WAGEN Das Archiv der Reisezug- und Gueterwagen" GeraNova Verlag Muenchen
[Special Thanks]
Torsten R.
(Text: Akira)
更新:22. Apr. 2008
公開:22. Sep. 2006
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*御意見や御指摘などお待ちしております。是非メールでお寄せください。 |
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