36808 Koef II (DBP)
[はじめに]
2004年にPMS(Post Museums Shop)からEp.III、*DBP(Deutsche Bundespost)仕様のV36形が機関車として初めて市場に送り出され、事前予約制の限定品ということも手伝って話題となり、ファンの間では人気となりました。翌年である2005年には、再び事前予約制、2500台限定、Ep.III、もちろんDBP仕様の機関車が市場に送り出されました。今回もファンの期待を裏切らず、好意的に迎え入れられた機関車は入換用機関車のKoef IIです。前回は、初めてということもあり、興味は持っていたものの購入には至りませんでしたが、このKoef IIは、ドイツでもその小さく低い姿から人気の機関車で、私もこれならと思い、事前予約を掛け先日ドイツのPMSより届きましたので、そのかわいいポストKoefについてレポートいたします。

*DBP:ドイツ連邦郵便

[モデルと実車]
このモデルの実車は、Ep.III時代(1949-1966)のDBP(Deutsche Bundespost)所有の私有機関車。1930年代に開発された入換用小型軽量の液体式ディーゼル機関車で、Koefの名前の由来、"K"は"Klein"(小さな)、"oe"は"Oel"(ディーゼル燃料)、そして"f"は"Fluessigkeitsbetriebe"(液体式駆動)の合成した文字です。この機関車は扱いも簡単で機動性にも優れている(価格も安価?)事から、当時のDRG(Deutsche Reichsbahn)だけではなく、多くの企業でも工場内の貨車の移動に私有機関車として様々な塗装を施され、現在でもドイツ各地で現役で活躍しています。

[仕様]
DBP仕様のKoef II(Ep.III)のモデル。ボディは、全金属製で車体色は当時の郵便貨車で使われている濃緑色、下回りはエンジ色です。そしてバッファ部分の前後下部は警戒色の黄色地に黒色ストライプが斜に入っています。また、手摺も黄色で丁度良いアクセントとなっています。
このモデルは、2005年の最新の製品にも関わらず、残念ながらmfxデコーダーではなく、fxデコーダーが搭載されています。デルタ/デジタルはもとより、システムズでも運転可能ですが、MSでは製品番号が未登録のため、36806(FS仕様のKoef II)などによって運転できます。さらにこの機関車は、デコーダー搭載スペースの関係からか、通常のアドレスDIPスイッチはなく、ESU社のLok-Pilotもどきデコーダー同様にCU(Control Unit)やMS、そしてCSでアドレスや漸次加減速値、最高速度などの変更が可能です。また、前照灯/尾灯の点灯/消灯が可能です。
アドレスは工場出荷時に23番に設定されています。屋根を開けるとデコーダーが見えますが、以上の様な関係から説明書には、「遠隔操作による設定変更のため開ける必要はない」と記されています。また、この機関車はゴムタイヤなしで小さく重量も少ないため、車輪が磁化されていますが、最大で2〜3両の2軸貨車を3%勾配での登坂能力とのことです。

[感想]
私にとって初めてのKoefですが、通販しか買えないモデルということで、写真でしか見れないというのもちょっとした冒険ですが、到着してモデルを見ると、その小さな姿以上に美しい塗装とEp.III時代のポストマークやレタリングが、メルクリンらしい美しさと精緻さで印刷され、PMSとのコラボレーションではモデルを見なくても安心して発注できました。
以前登場したBRAWA社のOEM製品であったメルクリンのKoef IIモデル(3680)では、前照灯/尾灯が点灯しませんでした。しかし、キャブ内の照明や前頭部分のラジエタ−にあるファンが廻る等のギミックがありましたが、メルクリン製では前照灯/尾灯が点灯し、その他のギミックは無くなりました。また2005年の新製品に蓄電池式モーター駆動の同様な機関車"Ks"もmfxデコーダー搭載で36810として登場予定です。(これは液体式ディーゼルではないので"Koef"とは言わず)
走りについても、特に期待していなかったせいか、不満はありませんでした。残念なのは、fxデコーダーのため、MSでの操作に一仕事必要なことでしょうか?MSは市場に登場してそろそろ1年となり、その間にmfxデコーダー搭載だけではない機関車もそこそこ出ています。それらは、MSには製品番号が登録されていないため、アップデートが待たれるところです。とは言え、CS(Central Station)を通してのアップデートが可能と聞いているので、まずはCSの登場が先決です。システムズは、中核製品となるCSなしではまだ実用的とは言えず、評価もできないですね。
そして贅沢な願いかも知れませんが、この機関車の入換用という仕業性格上、テレックスカプラーがあれば更に人気が出るでしょう。サウンドもより小型化されれば不可能ではないかも知れません。
いずれにしても、この機関車は103形等の大型機関車が長大列車編成を牽引してさっそうと駆け抜ける中でレイアウトの片隅でちょこまかと貨車や客車の入換えに専念する姿がいたいけで、欠かせない名傍役として必要と思います。

[注意]
このレポートは、エンドユーザー個人の立場で記述されたものですので、製造者、輸入商社、販売者などには一切の関係はありません。また、記述内容の保障もないことをご了承ください。

(Text: Akira

公開:09.Apr.2005
更新:11.Apr.2005

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